御祭神
大山咋神 (おおやまぐいのかみ)
大山咋神(おおやまぐいのかみ)は、古事記の記述によると、須佐之男神(すさのおのみこと)の御子である大年神(おおとしのかみ)の御子とあらわされております。
同書には…
…「大山咋神またの名は山末之大主神、此神は近淡海国の日枝山に座し、また葛野の松尾に座す鳴鏑(なりかぶら)を用ふる神なり」…
とあり、山の上部(末)に鎮座されて、山及び山麓一帯を支配される(大主)神であり、近江国の比叡山を支配される神(現日吉大社)と、ここ松尾山一帯を支配される神(現松尾大社)がおられたと伝えています。
市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと)
市杵島姫命は、中津島姫命(なかつしまひめのみこと)の別名で、古事記の記述によると…
…「天照大神が須佐之男命が天安河(あめのやすかわ)を隔てて誓約された時、狭霧の中に生まれ給うた」…
と伝えられる神で、福岡県の宗像大社に祀られる三女神の一神として古くから海上守護の霊徳を仰がれた神です。おそらく外来民族である秦氏が朝鮮半島との交易する関係から、航海の安全を祈って古くから当社に勧請されたと伝えられております。