磐座と霊亀の滝
磐座 風景
社殿の背後の松尾山を含む約十二万坪が境内で、その全域が風致地区に指定され大部分が古都保存法の特別地区になっています。
松尾山は別雷山(わけいかづちのやま)とも称し、七つの谷に分かれていますが、社務所の裏の渓流を御手洗川と称し、四時涸れることのない霊亀の滝がかかっています。
この渓谷の北にある谷が大杉谷と称するもので、その急坂を登ると頂上近くの斜面に巨大な岩石があります。
これが古代の磐座(いわくら)であって、古記録に日崎の峯とか鎮座場と称し社殿祭祀以前に当社の神を祀っていた所です。
古記によれば、元正天皇の和銅7年8月、この谷より『首に三台(三つの星)をいただき、背に七星を負い、前足に離の卦を顕わし、後足に一支あり尾に緑毛・金色毛の雑った長さ八寸の亀』が現れ、左京の人が神主と共に朝廷に参上したところ、嘉瑞なりとして霊亀と改元せられ、亀は再び元々の谷に放たれたと言う言われがあります。
また聖武天皇の天平元年には、この谷から背中に『天王貴平知百年』の文字を顕わした亀が出たので、秦都理が朝廷に献じたところ、天皇の御感斜ならず、奉幣使を立てて神恩を謝せられたと伝えています。
霊亀の滝の手前に『亀の井』という霊泉があり酒造家はこの水を酒の元水として造り水に混和して用い、また“延命長寿”“蘇り”の水としても有名です。
霊亀の滝の手前に『亀の井』という霊泉があり酒造家はこの水を酒の元水として造り水に混和して用い、また“延命長寿”“蘇り”の水としても有名です。一般には茶道・書道の用水として、早朝から開門と同時に家庭用水として酌み帰る方が来られます。
御本殿 全景